家事らくのいえづくりとは

いろいろ楽して生活を楽しむ。3つの「らく」が存在する家づくり

① 家事が楽


家事の三大要素を私たちは、「1.掃除」、「2.  洗濯」、「3.料理」と定めています。この三つが楽にこなせたら家事へのストレスは軽減します。

1.掃除を楽にする為に

 掃除を楽にする為には物の場所を決めて物を増やさない事です。断捨離という言葉が流行りましたがまさしく断捨離をしたのちにプランを立てれば余計な物をふやさず、またしまう場所を決めておけば物は増えないと思います。

私たちは収納プランナーと組んで家づくりを提案する事があります。家のプランづくりの際に、収納のスペシャリストと一緒に収納計画をすると収納の奥行きなども何をしまうかで変わってくるので、片付けもしやすい家になります。

2.洗濯を楽にする為に

洗濯機はどこにおいていますか?実は洗濯機の置き場所は人それぞれ。浴室に隣接した洗面室に置く事が多いのですが、私たちは、洗面室と脱衣室を分ける提案をします。
また、洗濯ルームを洗面室の横につくる提案もします。そして、干す場所。働く女性が増えている現代、外に干して雨が降る心配がないように屋根をしっかり作りたい人もいます。

また、取り込んでたたむ場所。多いのがダイニングテーブルやリビングでたたんでいてとても不便という声。たたむ場所もあらかじめ決めておければ嫌な洗濯物をたたむ作業も楽だなと思います。洗って、干して、畳んで、片付ける。一連の動線がしっかりと決まっていると洗濯は楽になります。

洗面室の横に洗濯ルームをつくると洗面室はいつも綺麗に
パントリー横には屋根付きの物干し場を完備

3.料理を楽にする為に

キッチンは家づくりにおいてとっても重要なポジションを占めます。家族間のコミュニケーションの場はリビングではなくキッチンダイニングだと私達は考えます。料理をストレスなくする為には、壁に向かうのではなく、子供たちの事を見ながら料理ができるオープンキッチンがおすすめです。

また調理器具の置き場所や数も大切です。そして、すぐには使わない食品のストックをしまえ、ゴミもしまえるパントリーも重要です。子供達が一緒に料理ができるように作っておくのも、子育てを楽にするポイントだと考えます。
家族のコミュニケーションは食にあります。その食を楽しむためのキッチンづくりはとても大切な事です。

眺望のいいキッチン

パントリー兼家事室:奥様のデスクもある

オープンキッチンに面した勝手口つきパントリー

家族全員で使えるオープンキッチン

扉の奥には大きなパントリーを設置

②収納が楽


収納の作り方の工夫を四大要素と名付けました。

1.玄関横のシューズクローク
2.キッチン横のパントリー
3.洗面室横の洗濯ルーム

この3つの収納がある家と、ない家とでは暮らしやすさが全く違います。私たちは新築でもリノベーションでもこの要素はなるべくプランに入れるようにしています。(スペースの関係で断念する事もありますが)収納の四大要素を作る事が、家事が楽ないえに繋がっていくのです。

新築 「家事と仲良しになるいえ」

共働きご夫婦の為の2階がリビングの家。玄関からのクローク、キッチン横のパントリー、洗面室から洗濯室、物干しテラスまでの動線などを考慮した収納計画としています。

玄関からのクローク、キッチン横のパントリー、洗面室から洗濯室、物干しテラスまでの動線などを考慮した収納計画としています。

③子育てが楽


子育ての期間は長いようでいて短いと思います。私の子供も大学生になりますが、思い返してみればあっという間でした。短い子育てを楽しく過ごす事は家族にとって大切な時間です。
自身の体験を通じて、もっと子育てが楽に楽しくなる家が欲しい!と思ったものです。そして3つの工夫をプランに取り入れるようにしています。

1.リビング横に子供のスペースを

 子供が小さいうちは子供部屋を使わない子供はとっても多いです。小学校から帰ってくるとリビングに直行。そしてランドセルをソファの上にばんと投げすて、宿題もダイニングでやる子供は多いのです。子供部屋って小学生のうちから必要なのかなぁと私も思っていました。
子供は家族の気配を感じていたいんだと思います。ならば、リビング横に子供のスペースを作ってあげたらいいのでは?と思い、子供スペースをご提案した家があります。そこで宿題をして、明日の準備もして子供が楽しく勉強できるスペースをリビングに作る事は子供の成長にもプラスになると思います。

リビングの左側に子供のスペースを確保

子供スペースはお父さん、子供二人が座れる長いデスクを設置

親世帯子世帯をつなぐ廊下に子供のスタディスペースを確保

二世帯が集まる和室にも隣接している

リビング横に小上がりの子供のスペースを確保

リビング横に丸窓がある壁でつないでいる子供スペース

丸窓からはママの様子も見えるから子供の安心

2.片付けや料理を一緒に楽しめるスペースづくり

収納が楽になるための家族の集合クローゼットを作れば、ママと一緒にお片づけができます。オープンキッチンにすれば、ママと一緒に料理ができます。物の場所を決めておけば、ちゃんと元に戻す癖がつきます。家事や収納が楽になる家は自然と子育てが楽になる家になります。

テーブルも一緒に造作したオープン造作キッチン

お子様と一緒に料理が楽しめます

ステンレス製のオープンキッチン

大きなキッチンでママと一緒にお菓子づくり

3.テラスや中庭を作って子供との交流を

 私たちのご提案する家は、必ず中庭やテラスがあります。デザインコンセプトは「リゾートに暮らそう」。このコンセプトを実現するには、家の外部空間をうまく活用する事が重要です。
そこで、作り出すのが中庭やテラス空間です。この空間は生活の楽しみを生み出します。子供と一緒にBBQをしたり、食事をしたり、くつろいだり。。。  この空間を上手につくる事で子育てが楽になるいえになると考えています。

庭にパーゴラを設置して家族の交流の場とした

ブランコで遊ぶ子供達

2階のテラスが第二のリビング

リビングでの食事も生活の楽しみ